c/wからはじめるラブライブ!入門[前編]

 c/wとはconbined withとかcouple withを略した表記といわれていて、要はカップリング曲のことです。

 シングルで発売される曲には、表題のA面曲とカップリング収録のB面曲があります。たとえば、日本が誇る国民的アーティスト・嵐の18thシングル、『Love so sweet』(通常盤)を購入すると、A面には表題の『Love so sweet』が収録されています。そりゃあそうだ。みんな知ってるよね。一方B面にはカップリング曲として『いつまでも』という曲が収録されています。みんな知らないよね。そりゃあそうだ。いい曲だよ。

 

 3年前にはback numberを、昨日にはOfficial髭男dismを、今日はKing Gnuを、とファッショナブルに音楽を楽しめるおしゃれな人になれればよかったのかもしれませんが(もちろん私も聴きますが)、残念ながらこちらはあと100回生まれ変わってもオタクになりそうな筋金入りのオタクです。オタクは一つのものをどこまでも追い求めます。

 アイドルオタクにとってCDは尊い神からの下賜品です。舐めまわすようにいつまでも大切にします。そんな中で、私がいつだって虜になるのはB面です。タイアップやストーリー、あるいはマーケティングの制約でどうしても予定調和的な歌詞や曲になるA面に対して、B面はそういった制約に縛られることがありません。そんなB面には、決してキャッチーではないものの、時に挑戦的で、思わぬ顔を見せて、ライブでのキラーチューンになって、ずっと大切にしていける、そんな曲にあふれているのです。

 

 

 今回はラブライブ!シリーズ(μ's、Aqours虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)関連の楽曲をご紹介します。

 ラブライブ!といえば、アニメやゲームで有名なコンテンツ。メンバーの成長を描くストーリーにマッチした劇中歌や、キャスト自身がアニメとシンクロしたダンスを見せるライブが特徴です。しかし、同時にラブライブ!シリーズは、楽曲のクオリティー、特にc/w曲も、キャラクターソングのレベルを大きく上回ったものが多くあるのも他コンテンツと比較して特徴的と言えるでしょう。

 それでは、そんなラブライブ!のc/w曲の中でもお気に入りの曲をご紹介いたしましょう。えっと、といっても、ただオタク語りするだけです。もしよろしければお付き合いくださいませ。あと、できるだけYouTubeとかその音源にたどり着けるものを貼り付けるようにするので、気になったら聴いてみてね。

※お詫び:冒頭でご紹介のとおり、本来c/w曲とはシングルのB面を指す言葉ですが、どうしても止められないオタクのパッションによって、今回は最大限ニュアンスを拡大解釈して「アニメ本編に登場しない曲」をご紹介する形をとらせていただきます。嘘ついてごめんね。

 

ラブライブ! μ'sの楽曲

 Tr.1 Love marginal

   いきなりレギュレーション違反をしますが、Love marginalはμ'sの高坂穂乃果南ことり小泉花陽によるユニットPrintempsの1stシングル表題曲です。

 どちらかといえば元気なイメージのグループの1曲目にこんなに切ない曲を持ってくるのがまず天才だと思う。切ない曲調ですが、歌っているのは片思いの恋心です。

 サビの歌詞「青く透明な私になりたい」がとにかく詞的で秀逸。こころぴょんぴょんとおんなじ人が書いたとは到底思えん。

 個人的には1番のサビ前、「硝子に指で名前を一つ 吐息で書いたりしない」という歌詞が好きですね。恋してるときって書くよね名前を。なんでだろ。

 歌詞もそうですが、透明感のあるメロディーと背伸びする3人の声のマリアージュは最高です。


【ラブライブ!】μ's内ユニット"Printemps"シングル試聴動画

 

 ジャケットのかよちん可愛くない?あとc/wのsweet&sweet holidayはライブで光る曲です(そっちを紹介するのが筋では?)。好き。

 

 Tr.2 soldier game

 ライバーのみなさんはご存じ、通称ソルゲです。歌っているのは西木野真姫園田海未絢瀬絵里の歌唱力が高い3人。

 これはかなり人気の高い曲だと思いますが、とにかくかっこいいです。声の暴力。おしゃれなサウンドも見逃せないよね。女性人気が高いイメージもあるかな。

 んー特に言葉で話すことはこれ以上ないっす。とにかく聴いてよ声の暴力を。声優さんってすごいよね。


【ラブライブ!】トリオシングル真姫・海未・絵里 試聴動画

 

 Tr.3 だってだって噫無情

 えっとですね。この曲はライブ映え枠です。もちろん曲もかっこいい。和のテイストがとっても良い。

 μ'sはいまから4年前、東京ドームで行われたFinal Love Live!をもって一度その活動を止めたわけですが、満足感1000%のFLLで一番印象に残る演出がこの曲だったなあ、と。炎の向こうで華麗に扇子をあやつり、踊るμ's。魅せられました。

 ライブって非日常の空間じゃないですか。そういう非日常の空間に入ると、いままでそこまでなあと思っていた曲が突然無視できないくらいに光りだすんです。リリースするだけじゃなくて、ライブで共有されて、歌い継がれて、曲はできていくんだと思うの。なんか急に語っちゃった。もし自分が好きなアーティストがいて、ライブに行ったことが無いのなら、ぜひ一回行ってほしい。人生が変わります。

 FLLの円盤試聴動画を上げます。無情は26:38から。みて。


【試聴動画】ラブライブ!μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~ Blu-ray/DVD

 今回はさすがに趣旨から離れるので取り上げませんが、最後の『僕たちはひとつの光』はほんとに感動ものでした。ぜひ。

 

ラブライブ!サンシャイン!! Aqoursの楽曲 前半

 Tr.4 SKY JOURNEY 

 楽曲で話をするなら、Aqoursはμ'sのそれを上回ってすらいるかもしれません。アニメ挿入歌でも未熟DREAMERとか、想いよひとつになれといったおしゃれ全開の曲を出して話題になりましたが、圧倒的に表現の幅が広がって、様々な曲調がみられるようになりました。

 SKY JOURNEYは3rdシングル『HAPPY PARTY TRAIN』のc/wで、表題曲HPTのアンサーソングとされている曲です。

 私はもう発売前の試聴動画公開時からひとめぼれで、擦り切れるほど(?)ヘビロテしているわけですが、とにかくそれまでのラブライブ!には無かったような曲調の曲です。

 SKY、つまり空と銘打っているわけですが、どちらかといえば宇宙をイメージさせるクールなメロディーがひときわ目立ちます。

 歌詞は、うーん良いんだけどね。どういう意味でHPTのアンサーソングになっているのかはなかなかわからないかも。

 さて、個人的推しポイントは、リードボーカルがルビィちゃんなことです。この曲は表題曲のセンター選挙と逆の順位でパートが割り振られているのが大きな特徴で、選挙で最下位だったルビィちゃんから、8位の鞠莉ちゃん、7位のダイヤちゃんと1番のパートを渡していきます。

 1番のAメロはルビィちゃんと鞠莉ちゃんの珍しい二人のデュエット部分もあるのですが、キャラに寄せて歌うのがうまい降幡愛さんと、Aqoursのボーカル番長・鈴木愛奈さんの二人の声が重なるのがとっても良いです。見どころ。できれば特にライブ映像を見てほしいな。

 ちなみにライブでの振り付けも特徴的で、後ろのヴィジョンとシンクロした演出も見どころです。今回はスクスタのMVを添付。


【スクスタ】Aqours『SKY JOURNEY』MV

結構このゲームのMVは頑張ってると思うよ。

 

Tr.5 夜空はなんでも知ってるの?

 えっとですね、この曲については、詳しくは過去にブログで読み返したくないくらいに熱い記事を書きましたので、そちらをご参照くださいまし....。

 

 

tsuruhime-loveruby.hateblo.jp

  この曲も新境地って感じがするよね。ラブライブ!で一番好きな曲です。胸を締め付けられるようなメロディーと歌詞。ユニットでは、必ず1stシングルの中で一曲はこういう曲を入れてきている気がします。勝手に系譜だと思ってる。既に紹介したLove marginal→それからこの夜空はなんでも知ってるの?→これから紹介するBeautiful Moonlightという流れですね。

 とにかく聴いてほしいし試聴動画は改めて載せます。美しい曲だよね......。


【試聴動画】ラブライブ!サンシャイン!! ユニットシングル CYaRon!「元気全開DAY!DAY!DAY!」「夜空はなんでも知ってるの?」

 

すっかり長くなってしまいました。ここまで駄文を読んでくれた人には感謝しかありません。後半の曲は次の記事でご紹介するとしましょう。

もし興味を持ってくれた人がいたら、コロナが落ち着いたらBD等をお貸しできますので、ぜひ。

 

それではまた。お互い体調維持を心掛けましょう!

こばと