高輪ゲートウェイ駅に行ってきたおはなし

 こんばんは。こばとんです。

 今日は比較的「要で急」な外出があったので、実に2か月半ぶりに「上京」したのですが、次はいつ来れるかわからない都内、折角なのでかねがね行ってみたかったところに行ってきました。

 

 

 ......それは、そう。高輪ゲートウェイ駅です。あっ、いま「今更かよ」って言ったでしょ。そうだよ。今更なんだけどさ。ずっとお上の言いつけをまもって、通行手形を使うことなく埼玉に籠っていたんですよ。どうかこのスピード感をお許しください。

 

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なっげえな名前。

 というわけで、さっそく山手線で高輪ゲートウェイ駅を目指します。打ってて思ったんだけどやっぱなげえな名前。以下高ゲ駅にします。

 高ゲ駅は山手線の田町駅と品川駅の間に開業した新駅です。まあこれ以上の説明は不要でしょう。あんだけネットやテレビで叩かれればねえ。東京オリンピックに合わせての開業のはずだったのですが、オリンピックが延期になってしまったので、ずいぶんひっそりと開業することになってしまいました。かわいそう。

 

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圧倒的近未来感。めっちゃかっこいいじゃんか。

 降り立った瞬間に「未来」を感じました。「未来ずら~」って感じ。解放感のある高い屋根。シンプルでスタイリッシュなホーム。快晴だったこともあるかもしれませんが、まぶしいくらいに光が入ってきてとても明るい印象でした。

 

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まるで映画のワンシーンの様なエスカレーターからの眺め

 この駅は快速運転する京浜東北線も停まるんですね。ほとんど人がおらず閑散としているのですが、これではただ快速のスピードダウンになってるだけな気もする。ほとんど人がいないのはコロナウイルスの影響もあるかもしれませんが、まだこの駅は「暫定開業」であるという点もあるでしょう。それに、通勤定期は長期で購入するものなので、この駅を利用する客が増えるのはまだこれからといったところなのでしょう。まあ駅付近はそれほど開発可能な土地にあふれているというわけでもなさそうなので、驚異的に利用客が増えるということはなさそうですが。

 

 

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純粋にかっこいい

外に出てみましょう。ほとんどの土地が何かしらの建物によって満たされている東京では、「新駅」あるいは「新線」の開業といってもこじんまりとした設備にとどまることが多い気もしますが、ここはもともと田町車両センターといっていわば鉄道の車両基地があったところですので、スペースはふんだんに用意されています。駅舎も非常に規模が大きく、ターミナル駅並みの風格すら有しています。

 

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これ明朝体のフォントがめっちゃ批判されたよね

 といっても駅前も閑散と....というか、広いペデストリアンデッキが広がっています。タクシーなどは駅を出てすぐに跨ぐ真新しい道に進入するんだろうか。なんだかお台場にある駅のような印象ですね。

 

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これもなんだかんだ批判されたよね。個人的には何のオピニオンもありません。

 ちょっとあまりの天気のよさに綺麗に撮影できなかったのですが、駅前にはこのような案内板がありまして、AIのお姉さんやお兄さんがいろいろと教えてくれます。個人的にはこれが人間の形をしたAIでなくてはならない理由は特にないと思うんですがね。「ピーンポーン」とかいいながら無機質にしゃべる地図で事足りてない?ペッパー君でもいいよ。まあだからといって叩きまくるほどのことでもないと思うし、時と場合によっては価値を生み出すこともあると思います。

 

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見て違和感はあるよね。

 新型の改札機も投入されてました。たしかQRコードに対応しているんでしたっけ?いわれるほどタッチしにくいということはありませんでした。思ったよりタッチ位置が高いんだよね。導入されているのは中央にある2台(だったと思う)だけです。QRコード決済みたいに切符もスマホに表示されるQRを読み取らせて乗るような時代が来るのでしょうか。

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テラスより

 出て右手に進むと不案内かつ唐突に階段があり、登るとテラスに出られます。上から駅がみられますが、まあ絶景というわけでもないかな。みなとみらい駅みたいな感じです。あと、スタバがあるのですが、これは広いし居心地がよさそうでした。早速作業に使っているお客さんも多いようでした。

 

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まあまあ豊富なラインナップですかね。

 あと、駅自体が東京総合車両センター田町センターに隣接しているので、留置されている電車たちを眺めることができます。ちびっこにはよさそう。

 

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これには地味にびっくりしました。

 構内に戻りましょう。

 最近では柱に液晶パネルを取り付けて映像で広告を流すのも一般的になってきましたが、コンコースの至る所に液晶パネルの広告が取り入れられているのも印象的でした。特に階段部分はちょっとびっくりしたかも。ここ、そんなに時間をかけて見る部分でもないので、そんなに映像で見せることで広告効果が高まるとは思えないけど。

 

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入口にもゲートが。こちらに逆流して持ち逃げできないようにしているんですね。

 高ゲ駅のみどころの一つはこの「無人エキナカ店舗」ですかね。「TOUCH TO GO」と名付けられたこの店舗。入口にも出口にもゲートがあって何だか不思議な気持ちになりますが、なかに入ってしまえば普通のコンビニです。品ぞろえはちょっと小さいエキナカのコンビニくらいでしょうか。あまり広くないので、お客さんが殺到したら身動きがとれなさそうですね。

 必要十分の品ぞろえで、酒類も販売していました。年齢確認ってどうしてるんだろ。買ってみればよかったかなあ。タバコはなかったような気がします。これはあってもまず買わないけど。

 

 

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一瞬で値段が表示されるのは快感です。

 この新店舗の白眉はなんといっても会計方法にあるでしょう。商品スキャンの部分もありますが、床下の線に従って立つと一瞬で値段が表示されました。すげえ。UIもいい感じですね。ぱっと見てわかりやすい。なにより早い。特にほしいものも無かったので。お土産になりそうなチロルチョコを購入しました。

 

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いかにも「開発中」って感じがいいよね

 決済は今は交通系電子マネーのみ対応です。他の決済方法も逐次追加されるみたいですね。まあ各種QRコード決済と、あとクイックペイとかEdyとかiDとかは使えるようになるでしょ。もう今の時代、これだけ使えれば十分な感がありますね。

 使ってみて思ったのは、「客としてはこれで必要十分だ」ということですね。商品は手に入るし、手間もかからないし、何より早い。こういうお店では急いでいるお客さんが多く、回転効率を上げた方が売り上げも上がりそうですし、とても良い取り組みだと思いました。数年後には都内のエキナカはみんなこういう形態になっているかもしれませんね。まあ多分万引きとかも大丈夫なんでしょう。駅構内には警備ロボットもいましたし、ゲートを強行突破したら爆音でブザーが鳴り響いて、スムーズにお縄につくことになりそうです。人がいる店舗と比べても万引きのリスクがそこまで高いわけでもなさそうでした。

 

 

 ということで、以上が高輪ゲートウェイ駅レポートでした。

 総括すると「東京の未来がみられる駅」といった感じでしょうか。ちょっと毒を吐くなら「まるで展示場のよう」かな。よくも悪くもJR東日本ショールームみたいな空間ですね。いろんな新技術が目白押しで、しかも警備ロボットには警備会社の人がいて、質問しているお兄さんにいろいろ答えてるし、インフォメーションのところにいるロボットにも開発者らしき人たちがいろいろと動かしており、ほんとうに「展示場」といった感がありましたね。密を気にする必要がまったくないくらいに人がいないのも、よりそういった雰囲気を強めていたかもしれません。「高輪ゲートウェイ」っていう駅名がすごく似合ってると思うんだよね。これやっぱ「ゲートウェイ」だよ。「高輪」とか「泉岳寺」じゃない。良くも悪くも街から浮いてるんだよね。まあ公募なんて1位が採用されないケースは山ほどありますから、いまさら目くじらをたてても何にもならないかな。

 個人的に印象に残ったのはやっぱり無人店舗ですね。これがスタンダードになるな、という感触が強くありました。そもそも、コンビニ業界自体が慢性的に人手不足ですし、コンビニというのはレジ業務以外にもいろいろ仕事があるから、「意味のある合理化」って感じがします。もうソフト的な面では十分に実用化可能、という感覚でしたね。あとはね、多分キャッシュレスしか使えない世の中に、すぐになるんだろうな、と痛感しました。やっぱりキャッシュレスオンリーってお店側の利点が大きいんだよね。お客さんの利便性という点を除けば、すべてキャッシュレスになってくれた方が、「レジ点検」のような面倒もないし、つり銭を用意する必要もない。盗まれやすい現金を所持するのは、とくに従業員を少なくしてお店を回すときには防犯上リスクでしかないんですよね。こんど7月1日にいろんな業界で一斉にレジ袋の有料化が行われますが、そのうち同じような感じで一斉に現金が使えなくなる日が来るのかもしれないなあ、とおもいました。

 「高輪ゲートウェイ駅」。個人的にはとても面白い場所でした。みなさんもコロナ感染に気を配りながら、ぜひ「近未来」を体験しに行ってみてはいかがでしょうか。

 

それではまた。 

こばと