Sweet Sweet Soulからヒップホップの世界に導かれたおはなし


【アイドルマスター ミリオンライブ!】「Sweet Sweet Soul」「永遠の花」試聴動画

 

 「Sweet Sweet Soul」、いいですよね。かわいいアイドル達とヒップホップが織りなす不思議で最高な味付けを見つけた人は天才だと思う。背伸びしてヒップホップに挑戦するのに、歌詞がまた等身大なところもいいよね。歌詞はひらがながたくさん、かつ効果的に使われていて、これがまたいいのよ。しぇけなべいべー。

 

 さて、この曲の良さを最大限に引き出しているのは「編曲」だと思うんですよ。正統派のヒップホップでありながら、キュートでポップなサウンド。明るい曲であるはずなのに、どこか切なさがある。作りこまれているのに、無駄を感じないシンプルさがある。聴けば聴くほど深みとコクがでるような気がするんですよね。

 

 あまりに魅了されたので、編曲者を調べてみたのですが、この出会いがまた、私を新たな世界に引きずりこむことになるのでした......。

 

 

 「Sweet Sweet Soul」の編曲は元SOUL'd OUTのトラックメイカー、Shinnosukeさんが手がけたものです。SOUL'd OUTそのものの話に進む前に、Shinnosukeさんが手がけた曲をざっと見ると、見慣れた名前があるんですよね。嵐の「きっと大丈夫」と「Love Situation」。この時点で腑に落ちました。そうか、だから好きなんだ。

 

 私はかれこれ13年以上もファンクラブに所属するかなり古株の嵐のファンなのです(この経緯に関してはまたお話しますね)が、どちらも大好きな曲です。とくに「Love Situation」は今でもよく聴くかな。松潤の「チカヅキタイ」が恐ろしくかっこいい曲ですね。ファンからの人気も高いんじゃないかな。とにかくお洒落な曲なんですよね。まずイントロのピアノのメロディーラインからいって好き。ヒッピホップというよりはむしろちょっとジャズみたいなテイストなんだけどね。これが収録されている「Time」というアルバム自体が嵐を知るなら絶対に外せないアルバムなので、まあぜひ聴いてくれよ。あ、あと、いま期間限定公開で嵐のライブが見れて、「Love Situation」も聴けるので貼っておきますね。31:04~です。


ARASHI - ARAFES NATIONAL STADIUM 2012【期間限定公開/Limited Time Release】

 

 

 さて、Sinnosukeさんが自分にとって絶対に外れではないクリエイターであることを再確認したところで、本丸であるSOUL'd OUTの楽曲を聴きにいったんですよ。

 

 

 

 いやあね、ベタ惚れ。想像以上だったわ。メロディーセンスだけで殴られた感覚。

 

 

 

 そもそもヒップホップ自体が私には縁のない世界だったので、完全に先入観を崩されましたね。なにが一番いいって肩ひじ張ってない感じがいい。このあたりの音楽ジャンルって「反抗」って感じがあって実はちょっと苦手だったんですが、SOUL'd OUTからはそういう雰囲気を感じないんだよね。余裕がある。才能があって、やりたいことを全力でやりたいだけやってる。第一印象としては「ダサい」なんだけど、でも「ダサかっこいい」んだよな。精いっぱい背伸びしようとしてダサくなるのとは違うダサさがあるんですよね。圧倒的なオリジナリティーからくる「ダサさ」。すげえわ。

 

 

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 いやでもダッサいよな。なんでそんな覚えたての言葉を使いたがる中学生みたいなイントロとPVになるんだよ。でも聴けば聴くほどすごい。SOUL'd OUTで好きなところは、歌詞が前向きで背中を押してくれるようなものが多いところ。この「ALIVE」は東京ヤクルトスワローズ山田哲人選手の出場歌の一つですね。

 

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 圧倒的に個性のある「発音」も特徴ですね。なんて言ってるかわかんないし、なんで言ってるのかもわかんない。でも耳障りが良い。ひとつの完成形へと昇華されてる。あとコメント欄にいるみんながめっちゃ面白い。

 

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 ラップだけじゃなくて、メロディアスな歌いの部分が多いのも特徴ですね。ここはほんとうにSinnosukeさんの真価を発揮しているというか、とにかくメロディーラインが綺麗。Instrumentでじっくり聴きたいまであるわ。

 「何も失わずに手に入れたものなどくれてやる」ってめちゃくちゃかっこいいよね。

 

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 メロディーラインの綺麗さで言えば「GROWN KIDZ」なんかいいですね。耳に残るシンセのサウンド。あふれ出る爽やかな透明感。どこか切ないのが本当に好きです。

 

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 「FlyteTyme」もそうなんですが、とにかく耳に残る。何を言っているかはわからない。でも印象的なメロディーラインで不思議と耳に残らせるんだよね。

 

 

 個人的にSOULd'OUTのなかでベストにくるのは「イルカ」と「Magenta Magenta」の2曲ですかね。

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 「イルカ」はちょっとアダルトな内容の歌詞とPVのナンバー。でもPVは深刻にダサい。なんなんこれ。

 ただこの洗練されたメロディーラインと歌詞はすごいですね。 「Quick,Quick,Turn」というフレーズがサビにたびたび挿入されますが、これイルカの鳴き声をイメージしてるんだろうね。とにかくお洒落だわ。そしてどこか切ない。このなんとも言えない切なさこそがShinnosukeさんの最大の魅力な気がする。

 

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 「Magenta Magenta」はギャンブルの雰囲気漂うナンバー。これ聴きながらポーカーしたら絶対負けない気がする。これは雰囲気がほんとうによく出てますよね。あとめちゃくちゃかっこいい。これはダサいというか純粋にかっこいい。Diggyがなんでハットの上からキャップをかぶってんのかはわからんけど。お前が一番不思議ちゃんだろ!

 

 

 もうおしゃれすぎて全くついていけない曲も結構あります。これがまたいいんだけど。個人的には「COZMIC TRAVEL」と「TONGUE TE TONGUE」がこの領域。

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 めちゃくちゃ活舌良く自信満々に「クリストファー・コロンブス!」で歌ってくる。なんやねんそれ。あとサビの「言語プロセッサ」がよくわかんないけどダサい。でもそんなことが気にならないくらい素晴らしいメロディーライン。特にBメロの疾走感は癖になる。Aメロのなんだら忍び足な進行から一気に加速していく感じが好き。

 あとはネットでちょっと盛り上がっていたデレマスの辻野あかりさんのネタ?のたべるんごの歌の替え歌のラインナップの一つでもありましたね。オタクたちに散々遊ばれた結果かボイスがつくことになったそうで......。なんというか、おめでとうございます。

 

youtu.be

 「TONGUE TE TOUNGUE」はなんというか、SOUL'd OUTのすごいところを濃縮したような曲ですね。もはや洋楽感まであるメロディーラインの独創性とお洒落さ。ほんとうになんて言ってるかまったくわからない高速ラップ。耳障りのよい不思議な「音」。サビ前の展開はもうどうやったらそんなんが思いつくのか到底わかんないよ。

 

 

 もうね、ここ最近はすごい頻度で聴いてるんですよね。とにかくShinnosukeさんのセンスがすごい。どの曲でも圧倒してくる。こういうサウンドを作れる人になりたいよね。もう完全に惚れこみました。最初に「Sweet Sweet Soul」を紹介したように、特にミリオンには数曲提供してるんだよね。これからも出してくれるといいなあ。

 今回は「Sweet Sweet Soul」を起点として、最終的にはSOUL'd OUTの楽曲へと導かれていったわけですが、結構クリエイターに注目して曲を聴いてみるのも面白いと思います。自分がどうしても好きな曲があったら、作曲・作詞・編曲を調べてみてはどうでしょう。素敵な出会いが待っているかもしれませんよ。

 

それではまた。

こばと