こばとんの旅行日記・2019年ベストシーンアーカイブス

 こんばんは。こばとんです。

 19日に県をまたいでの移動が解禁され、感染に十分に気を配った上であれば、旅行をすることができるようになりました。しかし、依然として感染の心配がなくなったわけではありませんし、何よりあと一か月は授業とそしてたくさんの課題に追われて旅行どころでは無さそうですので、今日は昨年の旅行を振り返っていきたいと思います。

 

 2019年は私にとっては大学4年生としての1年間だったので、いろいろと忙しいこともあったのですが、それまでの大学生活を良くも悪くも大きく占有してきたサークル活動が無かった分、自分の意志での旅行が増えて、内容的にはすごく充実して大学生らしい1年間になったかなあ、と思います。あとねえ、これは2018年夏以降なんですが、車をつかえるようになったのが大きいですね。やっぱり車はすごいよ。おかげさまで1年半で20000km以上運転して、もはや嫌になるほど運転に慣れることができました。

 

 それでは、1月から順番に見ていきましょう!

 

2019.01.14

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184853j:plain

「障子堀」は城好きには有名

 2019年最初の旅行はドライブで、小田原から箱根を越えて山中城へ、さらに柿田川、沼津と伊豆北部を旅しました。沼津は伊豆じゃなくて駿河か。

 やっぱり一番の見どころは山中城だったかな。ここは戦国時代に北条氏が築いた城で、1590年の小田原攻めでは北条方・豊臣方両者に多くの損害を出す激しい戦闘が行われ、落城しました。

 北条氏は非常に築城に優れていて、見どころのある城が多いのですが、ここは特に独特の防御構造が非常によく残っているので見ごたえがあると思います。首都圏からちょっと足をのばして行ける城のなかでは群馬県太田市金山城についでおすすめ。

 沼津では沼津港深海水族館に行ったんですけど、友人が「水族館のサントラ」を購入して帰りの車内で流していたのが印象的ですね。どんなドライブだよ。唯一無二の思い出ですね。

 

2020.01.25-27

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184830j:plain

雪に沈む北温泉

 2019年一度目の那須。この時は雪を楽しむことができました。映画「テルマエ・ロマエ」の舞台としても知られる北温泉に訪れたのですが、ここは秘境の温泉として知られるところで、携帯も圏外になります。が、雪の時期に訪れたのはこれが初めて。そして何度も訪れたことのある場所ですが、一番印象的な訪問になりましたね。雪に閉ざされた谷底までようやくたどり着くと、そこにはあまりの風格とともに歴史的な温泉旅館が現れました。不意の混浴にびっくりしたり、雪がちらつくなか髪を凍らせながら温泉にはいったりと非常に楽しい経験だったのですが、一番印象に残っているのは、帰りに入口の少し曇ったガラス窓から見えた雪に覆われた世界ですね。「雪国」ってこういうことなんだ、雪ってこれほどまでに閉塞的な気持ちにさせてくれるのか、と痛感しました。北温泉はおすすめですが、冬季は服装・足元ともにきちんと対策していってくださいね。

 ここから同乗者2人を横浜まで送り、某友人とわが家に宿泊し、翌26日には秩父へ。なんだよこのフットワーク。もう今できる気がしないわ。

 秩父では三十槌の氷柱を見たり、旧大滝村の奥の方まで行って星空を見たりしました。最後は終電が間に合わないという同乗者2人を秩父駅で降ろし、一人で自宅まで戻るという涙のラストを迎えたのも印象的ですね。ちゃんと終電間に合ったのに(恨み)。

 

2020.03.19-20

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184657j:plain

雪も残る快晴の大内宿は綺麗でした。

 日帰りドライブのつもりで茨城に向かい、那珂湊で高くておいしい回転寿司を食べ、竜神大吊橋でバンジージャンプに挑む命知らずたちをだらだらと眺めたり、かの有名な袋田の滝に行ったりしているうちにテンションが上がり、そのまま1泊することとなった旅行。これも印象深いね。当日の16時に予約して一人5000円で芦ノ牧温泉の丸峰旅館に泊まらせてもらったところ、あまりの宿の豪華さに実は総額15000円じゃなく一人15000円だったんじゃないかときらびやかなホテルのロビーで大騒ぎしたり、晩御飯を食べに行こうとするもどこも開いておらず会津若松市内まで移動するなど、ドタバタ感も楽しかったかな。翌日は大内宿に、そしていろは坂を越えて華厳の滝、そして中禅寺湖・戦場ヶ原まで行きました。何が怖いってこの行程を全部ひとりで運転してるところ。超人かな?

 

2019.04.13-15

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184845j:plain

車で行くなら相応の覚悟を。

 桜前線に感化されて東北へと花見に出かけた旅行でしたが、桜前線と追い越さんばかりの内容になりました。2019年に東北への旅行が激増したのが、一度那須で一泊すると東北が一気に近くなるという発見があったからですね。那須からなら仙台は3時間、盛岡は4時間ちょっと、青森だってどうにか一日で到達できそうな距離になります。この発見こそがこの年の最後にやってくるとんでもない旅行へと私を導いていくことになるのですが......。

 お目当ての三春滝桜はまだ3分咲き程度。芋の子を洗うような混雑はいいんですが、一体何時間待てば駐車場に入れるのかというほどの渋滞。三春滝桜に車で観光にいこう、と考えられている方は何らかの対策をした方がいいかな。

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184718j:plain

桜と伊達政宗

 なんとここからさらに北上します。まずは郡山へ。地元のお祭りを楽しんでからさらに北上し、仙台まで到達しました。勾当台公園の駐車場に車を停め、青葉城へ。最寄りの国際センター駅から青葉城までは坂がきつく、だいぶ疲れました。

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184726j:plain

山葵牛タンは絶品でした。

 市内まで戻り夕食に牛タンを。食べログで評価の高い店をあさっていたのですが、「炭焼牛タン東山」さんへ。もちろん牛タンもおいしかったのですが、追加で注文して二人で分けた山葵牛タンが絶品でしたね。本当に山葵って不思議な調味料?ですよね。初めて食べようと思った人に敬服。

 帰りに飯坂温泉の伊勢屋さんという旅館で日帰り入浴したのですが、ここでは素敵な出会いが。旅館で外国人の方が働いていらっしゃったんですよね。なんでも日本の温泉が好きで日本に来て旅館で働いているのだとか。花見風呂を楽しみながら、素敵な夜でした。後ここ、宿泊も安いので、いつか宿泊でお世話になりたいところです。

 

2019.09.22-24

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184802j:plain

滝観洞は隠れた名スポット。

 院試もおわり、解放感のまま旅行を計画した9月末。最初は新潟県粟島浦村に行く予定で、宿も予約していたのですが、台風の影響もあって船便が運航する保証ができず、泣く泣くキャンセルに。この時、宿の方がキャンセル料をゼロにしてくださったんですよね。粟島には絶対に再訪したいと思います。

 計画を急遽変更し、お得意の東北旅行へ。那須経由で平泉・花巻へ。花巻で一泊し、翌日はボランティアで訪れた高校生以来に釜石、そして三陸へ。

 途中訪れた、釜石線上有住駅すぐの滝観洞は穴場の観光スポット。ヘルメットとジャンパーを借りたら、探検の始まり。終わりの見えない鍾乳洞をダンジョンのような難所を越えつつどんどん進んでいくと、終わりには珍しく、そして綺麗な「洞窟内の滝」が。ここは自信をもっておすすめできるポイント。足腰に自身のあるひとが挑戦してね。

 三陸では復興の息吹を感じたのと、同時に少しづつ薄れていく震災の記憶を、そして依然のこる課題を感じた旅行でしたね。今度はゆっくり訪問したいところ。

 ところでまた帰りに仙台により、晩御飯は牛タンを。もう仙台には牛タンしか食べにいってないじゃん。

 

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184733j:plain

中嶋旅館さん。花巻で一泊するならぜひ。

 ところでこの余裕のない計画変更の中、怪我の功名でとてもよい旅館を見つけました。花巻・台温泉の中嶋旅館さん。純和風の建築でまるで某アニメを思い出すような優美な外観。雰囲気いっぱいの内部。それであるにも関わらず、増築を繰り替えしたようでキメラティックで不思議な内部構造。直接岩盤を掘って作った半地下の岩風呂。きれいで居心地のいいお部屋。極めつけはご飯がおいしいんだよね。なんだろう。絶品じゃないんだけど、すごく落ち着くのです。ここは12月の東北大旅行でもお世話になりました。そしてまた行きたい。

 

2019.12.18-22

 卒論を書き上げた12月。ついに大学生活の集大成といえる、そして狂気の旅行に出かけたのでした。

 これまでで確立された、那須で一泊する方法でまたまた東北へ。まず秋田のかつての鉱山の街、小坂へ。続いて弘前へ出て、素敵なラーメンと出会い、弘前城を観光。ついで五所川原から五能線にそってすすみ。深浦の不老不死温泉で一泊。

  初日に関してはブログがあるので。2日目以降の投稿がいつになるかはわかりません。

tsuruhime-loveruby.hateblo.jp

  

 

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184739j:plain

ここ乳頭温泉は間違いありません。絶対に行くべき!

 翌日は日本海白神山地を眺めながら、まずは秋田県八峰町で素敵な神社に出会い、鷹巣から秋田内陸縦断鉄道に沿ってすすみ峠越え。日本のバイカル湖田沢湖でたつこ像を拝んだなら、休むまもなく乳頭温泉へ。

 ここ、乳頭温泉は間違いなくお勧めできます。乳頭温泉にはいくつかの温泉があり、ところによっては冬季は開いていません。写真の鶴の湯は、きっと乳頭温泉を紹介する写真や映像では一番馴染みのある温泉です。ここまでの道の状況は、特に冬季は絶望的に悪いので気を付けてね。あんなに大きな穴がぼこぼこあいてる道、初めて見たわ。

 その雰囲気には本当に圧倒されます。なんでこんなとこに温泉があるんだ、という感覚。露天風呂は本当に綺麗。さすがにお風呂自体の写真はありませんが、まあ鶴の湯で検索してよ。ところで、ここの温泉はなんと温泉の床面(というか下は砂利なんだけどさ)からお湯が直接湧いてるんですよね。きっととても鶴の湯に詳しいのであろう優しいおじさまがいて、「奥に行けば下からお湯が沸いてるんだよ、行ってみな」というから奥に行ってみたんですが、本当にぽこぽこと湧いてるんです。そしてちょっと砂利を掘り返すとこれが熱いこと熱いこと。本当に熱がっている私たちをみておじさんは微笑んでいらっしゃいました。途中から雪もちらちらと舞いだして、本当に幻想的な景色でした。ここは混浴なので、ちょっと女性には厳しいかもしれませんね。もちろん男女それぞれの温泉もあるのですが、この露天風呂ほどの美しさはなさそうです。

 その後は角館へ。ここではちょっとした歴史ロマンを感じることができたのですが、それはまた記事にしようかな。この夜は花巻まで移動し、かの中嶋旅館さんに投宿。

 

 最終日は花巻を出発。まずは蔵王へ。まだ樹氷は早かったかな。それでも、マイナス18度の世界を楽しみました。それより、蔵王には本当に中国人しかいなかったんですよね。今年は例年よりひっそりとした冬になるのでしょうか。

 蔵王を出たら次は今何かと人気の銀山温泉へ。本当はここに来ることが旅行のメインだったんだけどね。乳頭温泉の素晴らしさと、花巻で和風旅館に泊まったこと、そして長い旅行の疲れから、なんだか感動は少し薄かったかもしれません。

 あとね、これは反省と忠告なのですが、銀山温泉では宿泊者の入浴を優先するため、夕方以降に入浴できる温泉は小さな大衆浴場以外ありません。ここの満足度はそこまで高くないと思います。銀山温泉で入浴を楽しみたかったら時間を長く用意して、昼ごろにはついているようにしましょう。あと、入口の山形弁のおじいさんが訛っていてなんておっしゃっているのか本当にわからんかった。五所川原津軽弁のタクシー運転手さん同士の会話と同じくらい。方言ってすごい。

 

f:id:tsuruhime_loveruby:20200620184756j:plain

銀山温泉

 その後は将棋の街・天童へ。そして山形市の外れにある「3分以上連続して入ることが禁止されている」不思議な温泉、百目鬼温泉へ。他の要素が多すぎてわからなくなっていますが、本来は「温泉巡り」の旅だったのよね。

 最後は米沢牛を食べて旅行を締めるつもりだったのですが、そのあまりにも高いお値段に泣く泣く断念。SAで喜多方ラーメンを食べて、長い東北旅行は終わりを告げたのでした。

 

 

 以上。こばとんの2019年の旅行を写真と一緒に見てきました。これだけ旅行にいっていたわけですから、自宅に留まらざるを得なかった今年の上半期がまるで何もなく、あまりに早く感じるのも仕方がないのかもしれません。大学院生として過ごす間は、鉄道を使って一人旅をしようと思っていたのですが、この情勢のなかなかなか難しい状況です。一刻も早く日常が戻ってくるといいな。

 今夏もどこかコロナ感染に留意しながら行けるところがあれば行きたいと思っているので、おすすめの場所があったら教えてください。どこがいいかなあ。こんどは北じゃなくて南にいきたいかな。

 それではまた。

 こばと