夢は別れのプレリュード TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』視聴レポート #10 「夏、はじまる。」

TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』視聴レポート #10 「夏、はじまる。」

 

夢は別れのプレリュード

 

 

※当記事は、TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のストーリーに関するネタバレ、あるいは、アプリ『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルオールスターズ』のストーリーに関するネタバレを含みます。アニメ未視聴の方、アプリ未プレイの方は、予めご了承ください。

 

↓第9話の記事はこちら

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夏、はじまる。

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夏、はじまる。

 何言ってるんだろうっていうくらい季節感が無いですが、現実の季節に逆行していくのがアニガサキのスタイル。それより、具体的な時期が確定したということが、アニガサキの物語を考えていくうえで大きい気がします。

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22点でにゃんにゃん。

 22点という深刻な点数に対して、ここに海未ちゃんがいれば即刻確保軟禁され成績が上がるまで大勉強会だったかもしれませんが、アニガサキではあっさりと流されます。私はこれまでもアニガサキがすごく個人主義のお話で、お互いの内側に抱える問題には干渉しない、ということを言ってきたのですが、これもそうかもしれません。とはいえ、「これで1学期はおしまい」なわけです。これまで、入学式も新入生勧誘もなかったアニガサキにおいて、初めて「今」が具体的にいつなのか示された瞬間でした。

 この時点で夏であることは、これまでのラブライブ!のストーリーと変わりありません。もしかしたら、アニガサキにも2期が期待できるかもしれませんね......!

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 合宿所って学校じゃん!

 学校なんかい!合宿回だと思っていたけどこれ実質お泊り回じゃん。学校で「合宿」をするアイドルアニメ、初なのではないでしょうか。思い返してみれば、アニガサキはこれまでほとんどお台場を出たことがありません。どんなに遠くても東雲や門前仲町で、すごくコンパクトな範囲に限られています。まるで当初の2020年東京オリンピックの計画のようです。例えば、しずく回の8話では鎌倉を登場させてもよかったと思うのですが、登場することはおろかそもそもしずくちゃんが鎌倉に住んでいることすら触れられず仕舞いでした。これも8話ですが、藤黄学園との合同演劇祭も会場は虹ヶ咲学園。9話のダイバーフェスも、お台場で行われるフェスでした。はっきりした理由は分かりませんが、あらためて、アニガサキがどんなコンセプトで作られた作品なのか、考える時のヒントにはなりそうです。

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驚くほど美味しいんですか!?

 ポジティブすぎるせつ菜ちゃんに爆笑。お料理をするシーンですが、せつ菜ちゃん以外のメンバーは、ピザを生地から仕込んだ彼方ちゃんを筆頭に、みんなそつなく料理をこなしています。ニジガクのみなさんの家事力の高さよ。優木せつ菜さんのスーパーポジティブはまあなんというか、見習いたいよね。ちょっと気になったのは璃奈ちゃんボード。スクスタでは璃奈ちゃんボードはデフォルトに装備されているものなのですが、アニガサキでは璃奈ちゃんボードは表現したいときに限って着用される追加装備なんですよね。10話ではかなり璃奈ちゃんボードの出番が多かったですが、これに関してはアニガサキが終わった後に、新たにアニガサキでの璃奈ちゃんボードについて考える必要があるかもです。

 

 さて、そんな合宿回の10話ですが、8話が一年生回だったとしたら、10話は二年生回とも言えるでしょうか。特に侑ちゃんと歩夢ちゃん、そしてせつ菜ちゃんにスポットライトが当たりながら、物語が進んでいきます。

 

侑と歩夢

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 歩夢ちゃん。

 10話では、歩夢ちゃんが侑ちゃんに抱える複雑な感情が描かれました。

 侑ちゃんと歩夢ちゃんは、同じ団地、同じマンション、となりの部屋に住む、幼馴染。そんな、超濃密な関係性です。

 彼女たちはこれまでいつだって一緒でした。小学校も、中学校も、そして高校も。1年365日を当たり前のように同じ空間で過ごし、全ての思い出を共有して、ここまで生きてきました。彼女たちから「熟年夫婦」感が強く漂うのも、実質的にパートナーのような生活を長い間続けてきたことから考えれば、至極当然なことと言えるかもしれません。虹ヶ咲学園に入学した2人。ラブライブ!の物語の特徴として、「主人公は高校2年生の段階から話が始まる」という点が挙げられると思います。始まるタイミングは、決して入学のタイミングではないわけです。彼女たちは、それぞれの理由でスクールアイドルに惹かれていき、部活動にのめり込んでいくことになります。

 彼女たちの物語もまた、2年生から始まります。そして、彼女たちの事情を表す言葉は、やはりこれだったと思うのです。

歩夢「でも、私たちもう2年だし、ふたりで予備校通うっていってたよね?スクールアイドルなんてやってる暇ないんじゃ......?」

 彼女たちは確かに、「大学受験」という問題を抱えているのです。これまで、ラブライブ!では限られた時間に関すテーマは取り扱われつつも、将来の進路に関することが大きく描かれてきたことは無かったので、非常に印象に残っています。

 

「出会い」と「別れ」

 出会いがあれば、また別れがあります。それは、生きている限りは、表裏一体のものです。そして、そのスパンはそれぞれでも、思ったよりもすぐに別離はやってくるのです。

 大学受験は、初めての「自己責任」での進路選択の機会です。小学校・中学校はもちろんのこと、高校も大概の場合は、自分の意思だけで選択されることは少ないように感じます。しかし、大学受験は違います。高校進学率は97%、大学進学率は58%。97%の人が同じ道を歩んできた人生も、高校を卒業するタイミングで一気に多彩に散らばっていきます。大学に行くか行かないかというのは、その選択の最も大きなものでしょう。ひとえに大学といってもたくさんありますし、それに専門学校という選択肢だってあります。大学に入学するにしても、学科を選ばなくてはいけないケースがほとんどです。高校を卒業して、大学を受験する。この瞬間は、私たちが初めて自分が何者になりたいのか、それを真剣に考え始める瞬間なのです。

 受験も就活も、信じられないほど早く始まってしまうものです。彼女たちは華の高校生活を過ごしながら、しかし予備校通いを始めることによって、確かにその決断へと歩みを進めていっているのです。そして、それはもしかしたら、18年ほぼ完全に時間を共有してきたお互いが、初めて別の道を進み始める瞬間になるかもしれないのです。

 

「何者」かになること

 ニジガクのメンバーは、それぞれ何者になりたいのかを追求してきました。そして、彼女たちはスクールアイドル活動、もっと広く表現するなら部活動の中で、自分が何者になりたいのかを考え、向き合い、まだ自信は持てないまでも答えを見つけてきたのです。それがバラバラなのは、むしろ当たり前のことでした。今彼女たちは、虹のように集まってカラフルに、スクールアイドルとして空を彩っているかもしれませんが、しかしいずれ確かにプリズムに触れたようにそれぞれの色に従って、ばらばらに拡散していってしまうからです。

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夢と希望にあふれた、私たちのライブ!

 それがもっともわかりやすいシーンは、楽しいパーティーの終わりのライブの話でした。「私たちのライブ」はどんなものになるのか。8人はそれぞれ、これまでの各当番回で見つけてきた答えをそれぞれ抱きしめて、それぞれのステージへのイメージを膨らませているのです。もう、彼女たちは準備万端でした。

 歩夢ちゃんの答えだけが異質なことは、鋭い皆さんはきっと気づいていることでしょう。

歩夢「ステージに立つだけで、胸がいっぱいになっちゃいそうだよ」

 ステージに立つ「だけ」。いまの歩夢ちゃんに想像できるのは、そこまで。まだまだ、歩夢ちゃんは自分が何者になりたいのか、それを見極められていないのです。

 ここで忘れてはいけないのが、侑ちゃんの答えです。

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それだけで、ときめき。

愛「ねえ、ゆうゆはどんなライブ見てみたい?」

侑「え?んー、私は......。みんなのステージが見られるだけで、ときめいちゃう」

  みんなのステージが見られる「だけ」でいい。まだ侑ちゃんにも、自分が何者になりたいのか、明確なビジョンはないのです。10話を観ると、どうしても侑ちゃんが一人でに成長していって、歩夢ちゃんが一人取り残されていたような状態がそれ以前からあったような感覚がありますが、きっとそうではないのです。侑ちゃんは3話までは多くの出番がありましたが、4話以降はすっかり影が薄くなってしまいます。それに、3話までの侑ちゃんは、まだ夢の手前に立って、かすみちゃんやせつ菜ちゃんの背中を押していたのであって、侑ちゃん自身が成長できていたわけではありません。2話から9話まで、8人が驚くようなスピードで成長していく中で、侑ちゃんと歩夢ちゃんは確かに、まだスタートラインにとどまっていたのでした。

 

限られた時間

 しかし、10話に入ってくると、状況は変わってきます。

侑「みんな、すごいなあ。自分のやりたいこと、すっごく分かってて。私も、なにか......」 

  侑ちゃんは、驚くほどの成長をみせるメンバーを見て、考えさせられることがあったようです。そもそも、侑ちゃんはアイドルでない以上、スクールアイドル同好会においての立場は曖昧です。自分が何者であるのか、それを一番示さなくてはいけないのは、侑ちゃんなのだと思います。

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侑ちゃんの、夢。

 10話を経て、侑ちゃんは自分の「夢」についに気づきます。10話が終わるときには、歩夢ちゃんと侑ちゃんのあいだには決定的な相違ができてしまっているのです。

歩夢「ねえ、侑ちゃん。ほんとうは今頃、二人で予備校行ってたかもしれないんだよね~」

「でも、やっぱりこうして一緒にいる」

「同好会に入るって決めた日のこと、覚えてる?」

侑「うん、もちろん」

歩夢「侑ちゃんがあの時、 私のスクールアイドルの夢を、一緒に見るって言ってくれたの、すごく嬉しかったな」

侑「スクールアイドルの夢、そっか。あの時、歩夢が勇気を出してくれたおかげなんだ。歩夢の夢を一緒に追いかけて、いまの私がいる。そして、みんなとも!」

歩夢「えっ?」

侑「まわりにどんどん輪が広がって、いつのまにか、スクールアイドルが好きな人たちで、すごく大きな力が生まれてた。ありがとう、歩夢」

「私も勇気を出して、いまの自分にできること、やってみる!」

  噛み合わない会話。この後、ひとりだけ取り残される歩夢ちゃんを横目に、侑は「スクールアイドルフェスティバル」の開催を宣言します。これは、侑ちゃんが8人と同じように、自分の夢を見つけて、そして自分が目指す何者かに向かって駆けだした、そんな独り立ちの時でもありました。

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ひとり、取り残される。

 侑ちゃんと歩夢ちゃんが噛み合わなかった理由は、歩夢ちゃんは「侑ちゃんが自分の夢を一緒に見てくれる」ことを望んでいるのに対して、侑ちゃんは「(みんなの)スクールアイドルの夢を一緒に見たい」と思っているということです。

  なにより、歩夢ちゃんがここで「予備校に行くはずだった」という話を戻してくるのが、すごく面白いと思うのです。このことは、確かに1話で心に残ったフレーズではありましたが、侑ちゃんも、そして視聴者の私たちも、すっかり忘れてしまったことだと思います。思えば、お皿洗いのシーンもそうですね。一緒にお皿洗いしたのが中学校の時なのかそれとも小学校の時なのか、私たちにはそれほど重要な問題ではないように思えます。それに、侑ちゃんは「ずっと一緒にいるかも」という歩夢ちゃんの発言を否定していないのです。

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おしどり夫婦の揃わない足並みは、外からはわからない。

 一連の歩夢ちゃんの行動を愛が重すぎる(メンヘラ)などと呼ぶむきもあるようですが、私は歩夢ちゃんの行動を突き放してしまうのではなく、上原歩夢という女の子を理解したい、そんな気持ちでいます。ここは、歩夢ちゃんの文脈を考えてみましょう。

 「予備校に行くはずだった」のと、「スクールアイドルをして、一緒にいる」ということは、歩夢ちゃんの中では対置されています。つまり、予備校に行くということは、歩夢ちゃんにとっては侑ちゃんと離れてしまう可能性があるということなのです。それは、すでに話してきたとおりです。予備校に行くといくことは、進路を考えるということと同義です。いつも侑ちゃんと一緒にいる歩夢ちゃんは、侑ちゃんが必ずしも歩夢ちゃんと同じ道を選ばないかもしれないということに無意識か意識してか、気づいていたのかもしれません。

 しかし、彼女たちが入部した「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は、みんなが「それぞれの夢」を目指す場所でした。かすみちゃんから果林ちゃんまで、8人がそれぞれの夢を見つけていくなかで、侑ちゃんも自分の夢を見つけなくてはという意識が芽生えていきました。そして、侑ちゃんは自分の夢を、ついに見つけたのです。

 「大好きな人とずっと一緒にいたい」という歩夢ちゃんの想いは、誰でも持っているものだと思います。それに、ときにそう言った想いを抱えきれずに、壁にぶつかってしまうこともあるものです。

 それでも、これは歩夢ちゃんにとって絶対に逃げられない問題です。そして、きっと歩夢ちゃんの思う通りにはならないかもしれません。どれだけ長い時間一緒でも、どんんなにたくさんの思い出を積み重ねても、向き合わなければならない絶対的な真実。それは―

「どんなに仲良しでも―たった一人きりの友だちでも、きみはクリスマス・イブは家族で過ごした。それと、同じだ」

                      重松清『きみの友だち』 

  誰かにとっての何かでいたい。誰にでも普遍的にある欲求です。しかし、「誰かにとっての何かである」というのは、すごく難しいことです。「友だち」でいること。「恋人」でいること。「家族」でいること。「夫婦」でいること。そして、「自分」でいること。私たちの持っている時間は有限です。有限の時間しか持っていない私たちは、自分で物事に優先順位をつけて、日々を過ごしていきます。私たちは、望みの全てを叶えることはできません。「無限」も、「永遠」も、そこにはありません。そして、私たちはどんな言葉でその関係を表しても、結局は他人なのです。私たちは生きていく上で、「時間が有限」であること、そして「人間は結局一人」であることを、嫌と言うほど実感しながら生きていきます。それほど、私たちの人生は、「出会い」と「別れ」に溢れているのです。

 

夢は別れのプレリュード

 きっとこれから侑ちゃんと歩夢ちゃんは、その事実と折り合いをつけていくのでしょう。このことを「大人になる」と簡単な言葉でまとめてしまうのはやめておきます。「限られた時間」は、ラブライブ!を通底する大きなテーマの一つです。それぞれの夢を目指す彼女たちもまた、ラブライブ!の世界を生きているのです。

 彼女たちが「夢」を抱いた時、同時に彼女たちの背後には「別れ」が忍び寄っています。「3年生の卒業」という別れにμ'sやAqoursが向き合ったのと同じように、彼女たちもまた夢を抱いたが故の別れと向き合っています。そして、この別れは、1年の積み重ねからの別れではありません。16年という長い歳月をかけて築き上げてきた関係が相対化されるのです。歩夢ちゃんに、すぐその残酷な事実を受け入れろというのは酷でしょうし、彼女たちはぶつかり合って、間違いに気づいて、そして成長していくのです。

 

侑とせつ菜

せつ菜「あの、いつか侑さんの大好きが見つかったら、今度は私に応援させてください」

侑「私の?」

せつ菜「はい、侑さん自身の、大好きを」

  10話で歩夢ちゃんを置いて成長した侑ちゃん。その成長の陰にはどんな背景があるかと言ったら、それは明らかにせつ菜ちゃんでしょう。

 これまでも、アニガサキの各話では、担当回のメンバーに関わらず細やかなところまで「成長」が描かれてきました。10話でひときわ成長をみせるのは、侑ちゃんと、それからせつ菜ちゃんです。合宿をするにあたって、始めは頑固に「練習」することを求めてきたせつ菜ちゃんも、物語を追うごとに少しづつ柔らかくなってきます。そして、せつ菜ちゃんが音楽室でかけた言葉こそが、侑ちゃんを新しい夢へと導いたのです。

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夢を見つけた9人と、ひとり。

 これまでも、同好会のメンバーはそれぞれ影響しあうことによって成長してきました。10話における侑ちゃんとせつ菜ちゃんの成長も、また同じものです。だからこそ、歩夢ちゃんの足踏みは目立ちます。侑ちゃんしか見えていない歩夢ちゃんには、他のメンバーと影響しあって成長することは難しいのかもしれません。

 一方、そんな歩夢ちゃんを置いて、侑ちゃんは2つの夢へと走り出します。一つは、スクールアイドルフェスティバルを開く夢。これは、同好会みんなの夢でもあります。もう一つは、侑ちゃん自身の夢。そして、その全貌はまだ明らかになっていません。しかし、そのヒントは音楽室のシーンにたくさん散らばっています。

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それは、あの時と同じように見えて、流れる想いは逆向きな、そんな時間。

せつ菜「ピアノ、随分上手になりましたね」

侑「ううん、まだまだだよ。いっぱい練習したら、もっと上手くなるかなあ」

せつ菜「 私も、歌やダンスを、何度も練習しました」

侑「何度も、か。やっぱり、何事も練習あるのみだね!」

  ピアノはある程度は幼いうちから始めないと、大人になってから習得するのはなかなか難しい......と、そんな現実的な話ではなく、しかしなかなか現実的な感じを受けるレベルで、侑ちゃんはピアノが弾けるようになりました。しかし、侑ちゃんは褒めるせつ菜ちゃんに対して「まだまだ」と答えています。これは、本気で上手くなろうと思って努力した人でないと出ないセリフです。自分が努力して今の現在地にたどり着いたことを分かっているからこそ、更に高みを目指すためにはもっと努力を重ねる必要があることを知っているのです。

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音を奏でる。そんな夢。

 侑ちゃんの夢、それはきっと、音楽に関することで、そして、ピアノをうまくなったら、近づいていくことができる夢.......。みなまでは言いませんが、スクスタでの音楽科から普通科へと設定が変更になっている侑ちゃんが目指す「音楽の夢」。そして、それを拒む歩夢ちゃん。これからどんな話になっていくのか、想像は膨らむばかりです。

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美しい月あかりは、二人の未来をどう照らすのか。

 

※引用したアニメ画像は、特に表記が無い場合、すべてTVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』(©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)第10話より引用。

参考文献:重松清『きみの友だち』 新潮文庫 2005